Japan Pop Culture Carnival 2014開催にあたって ~プロデューサーより

2008年から本格的にスタートさせた、アニメや音楽、ファッションなど日本のポップカルチャーを用いた私の文化外交活動も、25カ国のべ130都市を超えるまでになりましたが、それは同時に、日本の現代文化がいかに世界に愛されているかを知る日々でもありました。

 ところが日本国内にいると、こんな疑問を持つことも多かったのです。世界は“日本にしかない”日本の文化を、壁を作らずに愛してくれているのに、とうの日本人が文化の中に壁を作っていることが多いのではないだろうか。それは、伝統文化とポップカルチャーの間だけでなく、ポップカルチャーの中でもです。好きなものは好き、いいものはいい。ということがあっても、文化は文化なのに……。

 海外の日本ポップカルチャー紹介イベントに行くと、アニメもファッションも音楽も。同じ場所で日本が楽しめる。でも、とうの日本にはそんなイベントがほとんど見当たらないなというのが実感でした

 海外で日本のポップカルチャー紹介イベントをプロデュースするのと同じことを、日本でもやってみたいなという気持ちが強くなっていたころ、同じような想いを持った松戸森のホール関係者と出会い、昨年、Japan Pop Culture Carnival 2013が誕生しました。そして、今年、Japan Pop Culture Carnival が2デイズになり、森のホール周辺施設や公園での多数のイベントも巻き込んで帰ってきます。

 ライブに参加してくださるアーティストは、そんなJapan Pop Culture Carnival の志に賛同していただいたみなさんたちばかりです。

 改めて、出演者のみなさまをプロデューサーの視点から紹介させてください(敬称を略させていただきます)。

 

年のJAM Projectとしての出演に続き、2年連続で登場いただく影山ヒロノブ。Japan Pop Culture Carnival 2014には欠かせない方です。私の文化外交活動は影山さんの背中を追っているようなもの。影山さんは、私が世界を回り始める以前から、アニソンという日本と世界の架け橋を背負って、世界で活躍されてきました。世界のアニメ・マンガファンイベントの主催者や来場者がいかに影山さんを待っているか、愛しているか、背中を追っている私は誰より知っています。今年もJapan Pop Culture Carnival に参加いただくことを心から感謝しています。

 

2010年夏、私の文化外交活動に大きな転機になったできごとがありました。それは、パリで観たモーニング娘。の有料ライブです。約4000人の来場者という人数以上に驚いたのは、そのライブのクオリティの高さでした。そのときのプラチナ期と呼ばれる8人のメンバーのことを、私はまったくと言ってよいほど知りませんでした。

当時のモーニング娘。がいかにすごいか。海外の若者たちのほうが、日本人よりその本質をちゃんと見ていたのです。私とアイドルとの関係は、すべてこのライブから始まりました。

 そのとき、サッカーでいえばフォワードのような位置にいたのが田中れいなでした。田中れいながモーニング娘。卒業後にリーダーとしてバンド活動にのぞんだLoVendoЯは、やはりJapan Pop Culture Carnival のテーマに必須の存在なのです。

年のJapan Pop Culture Carnival 2014の目玉のひとつは、影山ヒロノブさんとLoVendoЯのコラボです。LoVendoЯの女性ボーカル二人に、影山ヒロノブさんが加わるトリプルボーカルでのプレイ。LoVendoЯのギタリスト二人はアニメを愛してやみません。影山ヒロノブさんとLoVendoЯでのアニソン。ぜひ期待していてください。

田中れいなは、3日のMCも一緒です。そのトークにもご期待ください。

 

らに、私の文化外交活動の最大の同志とも言うべき、声優の上坂すみれも、今年もアーティストして参加します。モスクワ、ドーハでの文化外交活動等も共にしてきた上坂すみれは、2デイズ両日参加です。

1日目は自身のソロ、および上坂のファンを公言するYun*chiとのコラボ。今回、ふたりがコラボする楽曲は、上坂のヒット曲「げんし、女子は、たいようだった」です。二人のコラボが決まった際、この曲がいいなと思っていたら、なんとYun*chiからもこの曲を一緒に歌わせてほしいと言われました。まさにJapan Pop Culture Carnival 2014で歌われるべき名曲だったということでしょう。会場のみなさんも一緒に盛り上がりどころで歌っていただけたらうれしいです。

2日目は、上坂が少女時代から敬愛してやまない大槻ケンヂ×NARASAKIとのコラボでの参加です。アーティスト自身が好きな、尊敬するアーティストとのコラボの実現。これもまたジャンルを超えたJapan Pop Culture Carnival の大きなテーマなのです。

 

んな夢のコラボに、スマイレージ×浜崎容子(アーバンギャルド)があります。この7月に待望の武道館ライブも成功させたスマイレージのメンバー福田花音にとって、アーバンギャルドは「私にとってなくてはならない存在」だそうです。

 彼女のアーバンギャルドへの想いは、Japan Pop Culture Carnival 2014特設サイトの動画コメント、文字コメントでもご覧ください。

莫大な本数のライブツアーを敢行中のスマイレージ。そのライブパフォーマンスの実力を、まだスマイレージのライブを観たことがない方にこそ、これを機会に観ていただきたいです。私自身もなんども観てきた彼女たちのライブ。Japan Pop Culture Carnival 2014への出演を私自身切望していたスマイレージとしてのライブ時間もたっぷりあります。

同時に、6人のアイドルと、アーバンギャルドの浜崎容子が、どの曲をどんなふうに歌うのかも注目どころ。まさにこの日だけのスペシャルなライブになるでしょう。

 

ャンルを究極に超えたコラボに、ビジュアル系ロックバンドのアンティック-珈琲店-(アンカフェ)と、アイドルのアップアップガールズ(仮)による、アップアップ-珈琲店-(仮)があります。

アンカフェは日本でも人気バンドですが、世界にとにかく愛されているバンドです。私も今年、彼らのブラジル・サンパウロでのライブを観て、改めてその人気の高さを実感しました。なぜ彼らが世界でウケるのか、ライブを観ていただければ必ずわかると確信しています。

昨年に続いて参加のアップアップガールズ(仮)。数々の挫折を乗り越えてきた闘うアイドルの彼女たちは、プロデューサーとしての私が音楽で何かを変えたいと思ったとき、必ずといっていいほどいっしょに望んでくれた同志です。下北沢のライブハウスでの原宿ファッションを着てのバンドでのライブ。メンバーの一人佐保明梨とは中国ハルビンの歩行者天国でファッションショー&ライブで同じステージに立ちました。そして、昨年のJapan Pop Culture Carnival 2013でのJOYZとのコラボ。アプガは私にとって大切なステージはいつも一緒なのです。

一方、アンカフェは、メンバーと海外のいろいろなイベントにともに参加してきた同志。そんな私にとって大切な同志同士が起こす化学反応。私自身も楽しみですが、ぜひその瞬間を一緒に体感ください。

 

ップアップガールズ(仮)は、自身のステージ、アップアップ-珈琲店-(仮)だけでなく、THEポッシボー、吉川友とのチーム・負けん気としてもステージに立ちます。

THEポッシボーは昨年に続く参加。そのライブ力は、今年のツアーをへてさらに高まっています。今年、彼女たちとは、THE対決ライブというアイドルがロックに挑戦状をたたきつけるコンセプトのライブを行ないましたが、彼女たちが歌いだしたときライブハウスの空気が変わった鳥肌のような瞬間が脳裏に焼き付いています。いちど観たら、その実力の“やばさ”を必ず実感してもらえるアイドルです。

吉川友は、海外の日本ポップカルチャー紹介イベントにも積極的に参加している行動派アイドル。今年もブラジルをわかせてきた吉川友には、2日のMCも一緒にやっていただきます。

 

イドルには、LinQ、愛乙女★DOLL、Cheeky Paradeにも参加してもらいます。

LinQは、福岡・九州を拠点にしつつも、ヒットチャート上も人気のうえでも、もはや全国区で活躍するアイドルグループです。

 THEポッシボーも参加したTHE対決ライブでは、初めての生バンドでのライブを披露した彼女たち。今回はそのときの対決相手だったアーバンギャルドの松永天馬とコラボし、LinQのヒット曲「カラフルデイズ」を歌います。とても異色に思われるかもしれませんが、プロデューサーの私からすると、このコラボでこの楽曲は必然のようなめぐり合わせなのです。是非、本番を観て、「なるほど!」と思っていただきたいです。

 若手メンバーを中心にしたLinQの躍動感あるライブも、地方発のアイドルがなぜいま注目されるのかわかってもらえるチャンスになるでしょう。

 愛乙女★DOLLは、体育会系アイドルとでもいえばよいでしょうか。もちろん見た目は完全にアイドルなのですが、新しい何かを作り出す勢いをそのライブに感じています。Japan Pop Culture Carnival の多彩な出演者のなかで、彼女たちがどうライブを盛り上げてくれるでしょうか。普段のステージ衣装とガラリと変わった原宿ファッションで、ライブ前にプチファッションショーをしてもらい、そのままの衣装で歌うのもJapan Pop Culture Carnival ならではのお楽しみです。

Cheeky Paradeは松戸でのライブが初めての顔合わせになります。活躍ぶりは知っていましたが、嬉しいことに彼女たちのほうからJapan Pop Culture Carnival 2014に出演したいと熱望いただきました。今夏、様々なフェスにも出演した彼女たちは、アイドルというジャンルを越えた熱のあるパフォーマンスが多方面からも評価されています。Japan Pop Cultureというキーワードをグループとしてもテーマにしていきたいという彼女たちの参加を心より歓迎したいと思いますし、これからいろいろ世界に向けて何か一緒にできたら素敵です。

Japan Pop Culture Carnival 2014は、ジャンルではなく、世界に向けてJapan Pop Culture を発信したい、熱意ある仲間たちと創りあげるライブイベントなのです。

 

マイレージ、LinQとコラボする浜崎容子、松永天馬には、アーバンギャルドとしてではなく、今年はソロの二人として歌っていただきます。

上坂すみれが大ファンだったことから知り合い、志をともにさまざまなことを一緒にしてきた二人の、いつもと違うステージに、私も期待するところ大です。

 

坂すみれとコラボするYun*chi、さらにやのあんな、AKIRA。モデルとしても大活躍の彼女たちは、アニソンを歌うシンガーでもあります。かつて、原宿と秋葉原、ファッションとアニメには高い壁がありましたが、そんなものはもはや存在しないことも実感できるスタージになるでしょう。まだ両者に壁があると思っている方も多いでしょうが、ファッションが大好きな女子たちに絶大な人気をほこる彼女たちのステージで、その常識を変えていただけると信じています。

2009年、外務省が委嘱した、ファッションで日本を世界に発信するカワイイ大使のプロデューサーとして世界を回っていたころにやりたかったことが国内で実現できる日が来たことを、私自身とても嬉しく思います。文化にやはり壁なんてないのです。

 

自身も初対面となるbamboo(milktub)は、松戸出身のアーティスト。昨年、なんで呼んでくれなかったのかと松戸の関係者に言ってくださったそうです。そんなふうに言っていただけるなんてうれしいかぎりではないですか。Japan Pop Culture Carnival は松戸市、松戸森のホールの主催イベント。松戸出身のアーティストに歌っていただくのはとてもうれしいです。

 

後になりましたが、Japan Pop Culture Carnival 2014のいちばんの主役は、まちがいなく来ていただく観客のみなさんです。昨年もみなさんの熱い声援に出演者一同、心から励まされました。昨年来たいただいたみなさんとの再会、そして今年初めて来ていただくみなさんとの出会いを、とても楽しみにしています。

 

では、当日、会場でお会いしましょう。

出演者一同、みなさまのご来場を心よりお待ち申し上げます。

 

櫻井孝昌(Japan Pop Culture Carnival 2014プロデューサー)

 

櫻井孝昌プロフィール

1965年東京生まれ。コンテンツメディアプロデューサー、作家、デジタルハリウッド大学・大学院特任教授。出版社にて書籍編集に携わった後、数々のメディア、イベントで、プロデュース、ディレクションを展開。世界25カ国のべ130都市以上で講演・ファッションショープロデュース等の文化外交を実施中。アニメや原宿ファッションを用いた文化外交のパイオニア的存在。世界各国の日本イベントにゲストとして招かれることも多い。

外務省アニメ文化外交に関する有識者会議委員、外務省ポップカルチャー(ファッション分野)における対外発信に関する有識者会議委員等の役職も歴任。『日本が好きすぎる中国人女子』『世界カワイイ革命』(PHP新書)『アニメ文化外交』(ちくま新書)ほか著書多数。新聞、Webマガジン等で各種連載中、ラジオパーソナリティの顔ももつ。

 

 

[主催]JPCC2014実行委員会 [協力]聖徳大学 流通経済大学 [企画・制作]azure inc. / ビートオンビート